日々うたかた

双極性障害の女

2020-07-01 友人の話

7月ですね。上半期終わっちゃったや。

Twitterで、とある方の実録漫画を読みました。うつで自殺しようと決めたとき、仲良しの後輩が1週間遊びに連れ出してくれて、また遊ぶ約束をして、生き延びた、というお話。

読んだときにハッとしました。わたしが彼にできなかったことはこれだ、って。

3年ほど前に、ふたりめの親友を亡くしました。彼は上京していて、会うこともままならず、結局、お葬式にも行けずじまいです。
「もう死のうと思う」というメッセージを受け取ったとき、何も言い出せませんでした。何度も何度も、自殺未遂を彼は繰り返していたから。その苦しい世界から救いだすことは叶わないのに、生きてほしい、なんて言えませんでした。


紆余曲折を経て、いまは「死にたい」というひとがいたら、「生きてほしい」と強く言いたい、という考えになりました。「生きてほしい」って、わたしにすれば愛じゃなくて、エゴなんです。だけど、そのエゴをぶつけられたとき、自分の輪郭を確かめられたような、地面に映る自分の影を見留めたような、そんな気持ちがしたのです。

だから、あのとき、無理をしてでも東京に行けばよかった、そう思って涙があふれました。

世の中間違いばかりで正解がなくて、しんどくなることばかりです。それでも、生きたい、と思えるから、せめて善くありたいな、と思います。